Successful introductions
採用部署の責任者や人事担当者は、中途入社社員のモチベーションを高め会社に留めるという重要な役割があります。
社員の入社が採用プロセスの終わりではありません。
今後の長い道のりの始まりに過ぎません。
今、貴社は新入幹部社員を成功する社員(successful employee)に変える必要があるのです。Before Arrival (就業前)
新入社員がいつから仕事を始めるかを知らせるべき貴社社員全員に伝えましたか?
(最近はリモートワークやフリーアドレスで状況は異なってきていますが)
机はきれいにし、引出しの中は空で電話、パソコンなど必要な備品は整っていますか?
- 初日のガイダンスとサポート役は誰ですか?
- 主要なスタッフへの紹介の時間はとっていますか?
- 必要なトレーニングは予定されていますか(ITシステムなど)
- 誰が初日のランチを一緒にしますか?
また、スタートの前に仕事に関わる事を少し考える時間を与えてみるのはいかがですか?
オファーが受理されたら直ぐに新入幹部社員に対して関連する重要な役割を少し与えてみてください。例えば「新しいプロジェクトの概要を伝え本人に考えさせる」などしてみてはいかがですか? これは新入社員に今後の仕事を現実的に考える時間を与える一方、実際仕事を始める前に直属の上司との間でコミュニケーションを図る有効な手段になります。
Pre-boarding actions (入社前コンタクト)
新入幹部社員を確実に迎え入れる為に貴社がすべきことがいくつかあります。
- 上司になる方や採用担当者との緊密なコンタクトは新入幹部社員との関係強化に繋がります。
(幹部社員は未だしも一般社員やマネージャーレベルでさえも雇用契約締結後、入社直前に入社を辞退したり、突然連絡が取れなくなったりして頭を痛めた採用担当者は数多いと思います) - 新入幹部社員と雇用契約締結後、1-2週間の間でランチや夕食などを通じて社外でのミーティングを持つ事をお勧めします。
当然、新入社員は既存の会社の終了日迄は引継ぎに多忙で、就業時間内は難しいので相手の時間に配慮した形にするのが良いでしょう。これも入社前までの関係強化の施策の一つです。
- 新入幹部社員とはプライベートのEメールアドレスでのやりとりは勿論、所属チーム間でのソーシャルメディア、LineやWhatsApp やMessenger等を介したグループメッセージも関係強化に効果的です。
- 初出勤日の不安をできるだけ払拭する為に、勤務時の服装、駐車場の位置、駐車スペース、初日に持参すべき書類等は当然の事ながら電話番号、携帯番号、パソコンの機種等も事前に伝え全てが準備され新入社員の到着を皆が待っている事を伝えてください。
First Day(就業初日)
初日にはウェルカムレターと小さな花束を用意するのもいいでしょう。
オフィス内の朝の混雑の中で新入幹部社員を迎えるのを避け、初日は始業時間から1時間程遅らせてみてはいかがでしょうか?
この方が受け入れる側にとっても受け入れ準備をする為の充分な時間を作れると思います。
入社時に必要な説明 (例)
- 社内ルールと就業規則
- 仕事上関係のある他部署への挨拶
- 経費の精算
- お茶などの場所
- 就業時間、休憩時間
- 会社の目標
- 上司が期待する事
- 評価基準
例えば一覧表にしてチェック項目を確認してみてはいかがですか?
それら全てを憶える事は到底できません。
Every Month(就業後毎月)
30日目、60日目、90日目、それぞれ時間を取ってその時々の印象を聞いてみてください。
これは非常に価値のある事です。
なぜなら新入社員もそれを望んでおり、間違った印象や誤解をその場で修正することができるからです。
あなたが入社前に約束したことを全て実現できたか、またはそれが遅れている理由を説明したかなどを再確認して下さい。
社員のどなたかが会社の業績評価システムがどのようなもので、新入社員の実績はどのように評価されるかは説明されましたか?
End of the Probation(試用期間終了日)
- これを気づかず見過ごしてはいけません。
この場では社員を安心させ、励まし、そして今後の方向付けに努めてください。
そうしなければ侵入社員は自分のパフォーマンスを完璧だと勘違いするか、または会社の仕事自体が上手くいってないのでは、といった間違った認識を与えてしまいます。 - 新入社員に対する約束を果たしていますか?
- パフォーマンスについて建設的な議論してきましたか?
- 将来の展望について議論してきましたか?
- 試用期間をパスした事を口頭のみならず、できれば書面(メール)で確認した方がよいと考えます。
- 試用期間が終わるまで(フォローアップの為、その後も続けて)私達は新入社員に何度か連絡をします。電話の回数は社員のレベルや状況によって異なります。